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タグ「読書」を含む投稿2件]

昨日は久しぶりに4時近くまで起きてた
寝る前にちょっとのんびり小説読むか~と思って開いたら止まらなくて…そのまま最後まで読み切ってしまった

『きらきらひかる』江國香織
https://www.shinchosha.co.jp/book/133911...
私たちは十日前に結婚した。しかし、私たちの結婚について説明するのは、おそろしくやっかいである――。笑子はアル中、睦月はゲイで恋人あり。そんな二人は全てを許し合って結婚した、筈だったのだが……。
新潮社のこのページあんまり紹介としてふさわしくないかもしれない…公式のものを引っ張って来たけど…
というのも恋愛小説かと言われると…恋愛小説…なの…か…?恋愛の要素があるか、ないか、それはこちら側に委ねられている気がするから…
妻は「精神病が正常の域を逸脱していない診断書」を持っているアル中で、夫はゲイで男の恋人がいるという夫婦の話
色々と好きだなぁと思うところはあったけど、妻笑子の精神の不安定さの描写が好きだった
感情…自分ではコントロールしたいと思っているものなのに、どうしても形のないそれにぐわぐわと揺さぶられて凄く落ち込んだり、止められないくらい不安になったりする…その描き方が本当にうまくて、読んでて悲しくなってしまう
今まで楽しかったのにふとした瞬間に沈んでしまうそのふとした瞬間が、本当に一瞬でも~~~すごい
最初は結構夫婦の関係に可愛らしさを感じて萌え~と思ってたけど、後半から本当にあっ・・・なんでそうなる・・・って悲しい展開が続いた…
笑子が「このままでいたい」と強く願ってるのに、睦月が笑子を思っての行動で「このまま」が続かない事態になるの、悲しくて悲しくて…私は笑子に100感情移入して読んでるので…
「このまま」って続かないものだから…悲しいね…
少しずつ描かれる睦月と恋人の紺の関係もいい そして二人の話をねだる笑子がかわいくて切ない
あ~切ないね…なんだろうなあ…笑子って睦月が好きだけど紺のことも睦月と紺の関係も大事に思ってて、睦月でないと満たされないものがあるのに隣にいればいるほど乾いていくでも離れられない あ~~~~~
上手くいく方法なんて傍から見ればたくさんあるけど、それを上手くできないのが人間を描いてるなって思うな…
うまくごまかせばいいのに嘘をつけなくて誤魔化せない睦月とかな…

『ぬるい眠り』—ケイトウの赤、やなぎの緑
https://www.shinchosha.co.jp/book/133923...
なんと10年後を描いた短編がある!!!!!!普通、一度終わった小説の続きが読める事って滅多にないと思うのでそんなことがあっていいの!?って驚いた…
といっても私はこっちの続編の方を先に読んでしまっていたんだけど…
続編を読んでしまっていたから10年後にどうなるのかわかってしまっていて、それがまたちょっと切ないんだよな~…
きらきらひかるは結構いい終わり方だったけど、その10年後に起きることがこれか…って思うと…
いや~~…いや~~~~うん…でもな~~~そうなんだよな…(ネタバレを回避して何も言えなくなるオタク)
でもこの10年後の話もとっても好き これが好きだと思ったから本編もすぐ読みたいと思った…
第三者から見る睦月と笑子って本当奇妙に見えて不思議だったけど、10年経ってゆっくりといい関係になったのかもな…
「ケイトウの赤、やなぎの緑」だけでも読んでいて面白いのがいい 上手だな~短編の中に何人もの人物が出て来るのにきちんとまとまっていて、一つの話として完結している
ちなみが可愛い 理性的で不機嫌なのに好きという気持ちを抑えられない女可愛すぎる 独占欲が強いのも可愛い
占部くんも…きらきらひかるを読んでると衝撃だけど、こっちの二人の空気感もいいんだよな~…見つめ合って好き好きしあってるのがかわいいね…この姉弟本当ブレイカーで可愛いな
完結した小説の10年後を読ませてもらえるの最高!

江國香織、感情に極振りしている作品だけど本当に感情の描き方が上手で好き
あと江國香織の描く女が好きすぎる 全員可愛い 情緒がやばくて
感情極振り小説が好きな人におすすめです 感情極振り小説が苦手な人にはおすすめしないです
ぬるい眠りのざっとした全体の感想メモもまた今度書く
#読書

昨日寝る前に読んだ短編が良かった

『きのうの神さま』西川美和
https://www.poplar.co.jp/book/search/res...
“真実と嘘の境界”をテーマに人間の本性を炙りだした短篇小説集
そういうテーマだったんだ  お医者さんの話が多いからお医者さんがテーマかと思ってた
でもそう言われると確かにそうだな
人が持ってる感情を静かに揺れるように描かれていてどの話も好きなんだけど、特に「ディア・ドクター」という話が好きだった
好きな人に期待されていないと感じ取った時の絶望感や、失望されたくないと肩に力が入る感じ、それを恋焦がれていると表現されること…
表現が上手い〜〜〜それらの様子が第三者から見たものとして描かれているのがよりよかった…

西川美和さんに出会ったきっかけは「すばらしき世界」という映画で、私はこの映画が今までで出会った中で一番好きなんじゃないかなってくらい好きで、
読書をやるか…となった時に西川美和さんの本があると知って読んでみたくなって読んだわけなんだけども
映画を見たときに感じた「この人の描くもの…好きだ!」という感覚が小説になっても変わらなくてよかったな~
人と人を描くのが上手だなと思う…

ディア・ドクターは同名の映画もあるからそっちも気になってる
西川美和監督作だと「ゆれる」も気になってる
映画見る習慣ないんだよな〜作業中も動画開いてるけどほとんどBGMになってるなと気づいたし…
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