#ゲーム

ファミレスを享受…した！いいゲームだった…
Steamの記録で3.2時間だった　推定プレイ時間30分～って書いてたから30分くらいで終わるのかな？って思ったら思ったより長かった

実は前にも一度ページを開いたことがあったんだけど、こういう脱出ゲームタイプのゲームがちょっと怖くて苦手で…
画面が切り替わった瞬間に怖いものとかびっくりさせる要素が出てきたらどうしよう…みたいな恐怖があって…
私のようなウルトラハイパー怖がりのために書いておくと、まあ夜にはしない方がいいかな～って思った　そういうウルトラハイパー怖がりの人以外は夜にやっても良いと思うし、夜にやった方がいいのかも（作者さんも夜にどうぞって言ってるので）
全体を通すと怖い話ではない…んだけど、途中不気味さを感じることはあるので、不気味さを感じるのが嫌な人は明るい時にしましょう

結構キャラクターに愛着の沸くゲームで、Steamの有料版クリア特典が愛着を更に深めてくれたのでおすすめです
作者さんの日記を先に読んでいたので応援の気持ちも込めて有料版を買ったんだけど、買ってよかったな～て思った
昨日サントラ付き1800円ってだいぶ端折ったこといったけど、通常の有料版は1500円、サントラが500円で2つ合わせたパック版が値引きで1800円です
サントラも欲しかったのでお得だった


以下感想　特典のバレもしれっとある
more
間違い探しのところが一番た、たすけて～…こわいよ～…ってなったかも（その前の間違い探しが解けなくてカンニングしたときに目に入ったから心構え出来てたけど、出来てなかったら漏らしてた）
間違い探しのボーナス特典も怖かったし…普通に…あそこぼーっとしてたからちゃんと読めてない　読めてない間にちょっと怖い感じになってたし
何かまだ掴めていないものを示唆される、っていうのが昔から結構怖い　ウミガメのスープとか苦手です…本当に…

でも、いいゲームだった～読後感というか…プレイ後に悲しい気持ちにならなくて、いいね…
世界観を理解するのにだいぶ時間がかかったけど、まあそのあたりも最終的にはふんわりと理解出来た
もっと恐ろしいことをしているのかと思った　ガラスパンとか私（私ではなかったけど）の精神を抽出して新しい体に移すのかな？って

キャラがみんないいですね　みんな愛着がある
会話のテンポも好みだった　特にみんなが集まるとおもしろい　ガラスパンが王とクラインの過去を聞いて「ひえ～」って他人事だったのが声出して笑った
まあ、他人事だしな…そのへんの距離感が登場人物みんないいなって思った　優しい人達ではあるけど、他人事ではあって…お互いに強い関係性は生まれないけど冷たくはない…そんな感じ
コーヒー溢れさせた時にみんなが寄ってきてくれたのも嬉しかった　あそこも警告ありでちょっと怖かったので（王がただラーゼを見るだけの係になってたのも好き）
ベースみんな感情の起伏が激しくなくて落ち着いているので好ましいと思うのかも
一人一人書いていくか　愛着あるので

■セロニカ
いいですね～…いい…最初キービジュ見た時女性かなと思ったんだけど、男性だと嬉しいなと思ってたので男性で嬉しかった
処刑人という仲介人の立場である人が情を他者より強く持っているのも、責任感を持ってその責任感にある種心地よさを感じているところも好き
一番話が通じる…というか、頼りになるオーラがあったのでわりとすぐセロニカのところに駆け込んで喋りかけてた
何が起きるかわからなくて怖かったので月の涙飲むときもセロニカの目の前で飲みました　今思うとまあまあなことをしている
王とクラインの関係について「愛していた」って王本人の前で隠さず言うところ好き

■ツェネズ
処置するときちょっと怖かったよ　やめてよ
基本ドアの向こうの人に話しかけるのは怖いのでドアの向こうにいる時は話しかけにいくのも一番後回しにしてたけど…可愛い人ですね　真面目でがんばりやさん　終わってみると一番マスコット感があってよかった
TRPGに一番ハマったっていうのもすごいかわいい　ドアから出てこれてよかったね
ていうか、セロニカ作のTRPG一緒にやりたくて総当たり中なのに離席しかけたわ

■ガラスパン
こういう雰囲気ってなんていうんだろう　ダウナーとはちょっと違うような
この中で一番近しい人間だったっていうのがちょっと意外な印象を受けた　終わってみればまあそうなんだけど、最初の印象だと一番神秘的に思えた人だったから…
ガラスパンのセリフの「なあ、君ファミレスを享受せよ 月は満ちに満ちているしドリンクバーだってある」って、このゲームの一番看板というか…そういうポジションにある象徴的なセリフだと思うんだけど、それがラテラの言ったセリフだったっていうのが、凄くいいなと思った
それから…消えたのがガラスパンだったらラテラは同じように寂しく感じてくれたのかな？同じように少し安心したのかな…っていうのも、凄く沁みた
隣人がいてくれることに安心しているけれど、いなくなると少しほっとしてしまうという気持ち…好きだな

■王
不思議なポジションの人だなと思ったけど…この物語の上で凄く大事な位置にいる人だったね
王に薬を渡すパターンと渡さないパターンどっちも見たけど、どっちにしてもわりと現代を平和に楽しんでいて可愛かった　髪伸ばしてるの可愛い
セロニカに「愛していた」って言われて否定はしないが…って返すのもかわいい…
クラインとの間に、愛の告白とか…この二人、ラブラブですよ～！って感じの描写はなくて、でもその時間が二人にとって大事な時間だったのがわかるので…それを愛していた、と表現されて否定しないの、凄くいいなと思った…
プロデューサーさん、愛ですよ、愛
王は自分の運命をそれが王であるから、そういう使命だから…と受け入れていたのがよかったです　それに対して、クラインが切実な気持ちになってしまうのも凄くわかる…

■クライン
いいですねーーーっ…いい…
月一番の技術者で天才が、一人の人間に（友人の警告もむなしく）入れ込んで、月一番の大罪人になる…あまりにも、良すぎる…
流刑にあって、死ぬことも出来ず、独りで…そういう罰を受けたとしても、ただ一人救いたかった、約束を守ってあげたかった人がいた、というのが…いいね　いいです…
トゥルー以外の2エンドで、クラインは王が現代で平和に生きることが出来ている様子を眺めることは出来ていたんだろうか　それすら出来なかったのかな
王に薬を渡さずトークンを渡すことが出来てしまったので、EDでクラインに手順が違うやろがい！！！って怒られないか不安だった
番号で呼び合うことに利便性を感じていた月の民たちの中、セロニカとクラインがお互いに名前を付け合った…という設定も好きです　じん…と感じるものがあった　いいよね、お互いに名前をつけあう二人…

■ラーゼ
私じゃなかったんだ・・・ちゃんと一人のキャラクターでしたね
まあ、ちゃんとキャラクターだったよね　かなりキャラが立ってた
数十万年総当たりでパスワードを解くエネルギーがあるの、本当におもしろすぎる　16ケタの総当たりって本当に数十万年もかかるの？でも永遠の時を生きるのであればいい時間潰しというのは、そうかもしれない
王が9ケタまでは頑張ったんだけどね～って言ってたけど、それ先に言ってすぎて笑った　9桁まではやったんだ　先に言ってよ
現代に帰ってきてガラスパンに懐いてるのも可愛いね
全然、変な人でよかった　エネルギーを持て余してる変な人だった

こんな感じかな…
ゲームシステム、すごくよかったですね
ひとりひとりと会話をしていって、新たな会話の糸口を手に入れて…またゲームを進めるために会話をして…っていう前半部分のシステム好きでした
改めてプレイしてもまた面白いだろうな　最初はキャラを掴むため、ゲームを進めるための会話だったけど、今もう一周したらキャラを掘り下げるための会話になると思う

そしてやっぱりBGMが凄く良かった！！！
無音とBGMありがランダムなので、BGMが来たらBGM…！！そこにいてくれ…！って思った
このランダム性がいい　パスワード総当たりのあとにふらふらとみんなに会話しにいったときのBGMがフライ・ミー・トゥ・ザ・レストランだったんです
これもランダムだと思うんだけど…数十万年のときを費やした後に久しぶりにみんなと会話をするときのBGMとして、一番私の心に優しいBGMだったなって思う…
ずっと一つの箱と向き合っていて、久しぶりに人と会話をするってなったら、このBGMのように懐かしさを感じるだろうなって思って…
やっぱりお気に入りなので今もずっと1曲ループしながら感想を書いてる

さっきも書いたけど、キャラクター同士の距離感の描き方が凄くよかったですね
俗世的でないというか…まあ、そう受け取ろうと思えば受け取れるけど、私はあまり受け取りたくないので、受け取る人次第というか…受け取らなくてよければ受け取らなくていいというか…セロニカとクラインの感じとか、特に…

良いゲームをしました　テキストがやっぱりいいですね～
作者の人の次回作がまたファミレスとは違った感じみたいなんだけど、やってみたいなって思った