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「夜明けのすべて」を見てきました~
激しい物語の展開があるわけでもなく、淡々と日々・生活が綴られていて、二人のことを優しく見守ることが出来る凄くいい映画でした
「ケイコ」を見た時も思ったけど、三宅監督の映画の作り方が好きだな…舞台挨拶も見たけど、本当に真摯に映画を作られている方で尊敬の念
次回作もぜひ見たいな~って思いました
痛みやどうしようもないことを柔らかいオーガンジーで包み込んでいるような、人の温かさを感じられる映画だった…
以下ネタバレ感想
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・とにかくわりと序盤からずっと登場人物の感情や優しさに揺さぶられて泣いていた…
・山添くんがエアロバイクに乗って今の会社の愚痴を言いながら元上司(大企業っぽい感じ)とZoom会議をして、それが終わった途端、ゆっくりとエアロバイクを降りて暗い部屋の中でぼぉっとするシーン
・ここが一番つらくてしんどかった。まだ自分はそちら側なんですと無理をして虚勢を張って見せるけど、本当はそうではなくて、どうしようもできない現状に抗えずただぼんやりとしてしまう…
・自分はもっとやりたい、戻りたい、頑張りたいと思っているのに、どうしても体が動かないもどかしさやそんな自分に対する嫌悪感、苛立ちは症状を持っていなくても経験したことがあって、やるせない気持ちに共感してしまう
・それが虚勢に出てしまうのがなんとも痛々しくて、悲しい…悲しいのかな?しんどいなぁと思って見ていた…
・一番最初の藤沢さんが雨に打たれながら癇癪を起して物を散らかしてしまうシーンもそうだ、自分ではどうしようもできないことに対する苛立ちを生々しく感じて苦しくなる
・だからこそ、そうやって頑張ろうともがいている若者たちを優しく見守る大人たちにまた涙が出る
・藤沢さんが迷惑をかけたことに対するお詫びとしてお菓子を買ってきたときに、久保田さん演じる会社の先輩が「気を遣わなくていいのよ。こういうのが定番化したらよくないし。でも私ここの大福大好き」と優しく声を掛けてくれたのが本当によくて…
・なんて優しい人なんだろうな…気を遣わなくていいといいつつ、でも今回持ってきてくれたことには喜んでくれて…その純粋な優しさにもうびっくりするくらい泣けて、ごめん!一回ちょっと止めて!って思った。次のシーンがくすっと笑えるシーンだったんだけど、情緒が忙しすぎて…
・元上司も、社長も寂しさを抱えている人達なのに…寂しさを抱えているからこそ?山添くんを優しく見守って気にかけているのが嬉しい
・藤沢さんのお母さんの設定、映画オリジナルだったけど凄く衝撃が走った。5年前は藤沢さんを守ってくれて、パンツスタイルでバリバリ働く美しいお母さんだったのに…それが…
・それでも娘を思いやる心は変わっていなくて、仕送りをしてくれたり、手袋を編んでくれる暖かさにまた泣く。大変なのに明るく振舞って優しく包み込んでくれるのが…本当に…手の大きさを比べるシーン、本当に良かった
・赤い手袋をつけてとことこ歩く萌音ちゃんがおぼこく感じて愛らしい。ぬいぐるみさんみたいだ
・松村さんは体が大きすぎて自転車が小さく見えるのがおもしろかわいかった
・あ~~~…坂道を自転車ですいすい行けるお母さんと子供と、途中で降りて押していってしまう山添くんの対比、よかったな…
・この映画には生きているとぶつかるどうしようもできない壁がたくさん描かれていて、それでも助け合って思い合って生きていく人々が描かれている
・優しい世界であってほしい…
・終盤の、柔らかい風を感じる春のような陽光がとても好きだった
・エンディングがいい。ケイコのときも思ったけど、余韻を感じさせる日常をエンディングにするセンスが好きすぎる
いい映画だった…終わり際くらいにまた見に行きたいかも
#映画
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2024.02.11 15:30
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「夜明けのすべて」を見てきました~
激しい物語の展開があるわけでもなく、淡々と日々・生活が綴られていて、二人のことを優しく見守ることが出来る凄くいい映画でした
「ケイコ」を見た時も思ったけど、三宅監督の映画の作り方が好きだな…舞台挨拶も見たけど、本当に真摯に映画を作られている方で尊敬の念
次回作もぜひ見たいな~って思いました
痛みやどうしようもないことを柔らかいオーガンジーで包み込んでいるような、人の温かさを感じられる映画だった…
以下ネタバレ感想
・とにかくわりと序盤からずっと登場人物の感情や優しさに揺さぶられて泣いていた…
・山添くんがエアロバイクに乗って今の会社の愚痴を言いながら元上司(大企業っぽい感じ)とZoom会議をして、それが終わった途端、ゆっくりとエアロバイクを降りて暗い部屋の中でぼぉっとするシーン
・ここが一番つらくてしんどかった。まだ自分はそちら側なんですと無理をして虚勢を張って見せるけど、本当はそうではなくて、どうしようもできない現状に抗えずただぼんやりとしてしまう…
・自分はもっとやりたい、戻りたい、頑張りたいと思っているのに、どうしても体が動かないもどかしさやそんな自分に対する嫌悪感、苛立ちは症状を持っていなくても経験したことがあって、やるせない気持ちに共感してしまう
・それが虚勢に出てしまうのがなんとも痛々しくて、悲しい…悲しいのかな?しんどいなぁと思って見ていた…
・一番最初の藤沢さんが雨に打たれながら癇癪を起して物を散らかしてしまうシーンもそうだ、自分ではどうしようもできないことに対する苛立ちを生々しく感じて苦しくなる
・だからこそ、そうやって頑張ろうともがいている若者たちを優しく見守る大人たちにまた涙が出る
・藤沢さんが迷惑をかけたことに対するお詫びとしてお菓子を買ってきたときに、久保田さん演じる会社の先輩が「気を遣わなくていいのよ。こういうのが定番化したらよくないし。でも私ここの大福大好き」と優しく声を掛けてくれたのが本当によくて…
・なんて優しい人なんだろうな…気を遣わなくていいといいつつ、でも今回持ってきてくれたことには喜んでくれて…その純粋な優しさにもうびっくりするくらい泣けて、ごめん!一回ちょっと止めて!って思った。次のシーンがくすっと笑えるシーンだったんだけど、情緒が忙しすぎて…
・元上司も、社長も寂しさを抱えている人達なのに…寂しさを抱えているからこそ?山添くんを優しく見守って気にかけているのが嬉しい
・藤沢さんのお母さんの設定、映画オリジナルだったけど凄く衝撃が走った。5年前は藤沢さんを守ってくれて、パンツスタイルでバリバリ働く美しいお母さんだったのに…それが…
・それでも娘を思いやる心は変わっていなくて、仕送りをしてくれたり、手袋を編んでくれる暖かさにまた泣く。大変なのに明るく振舞って優しく包み込んでくれるのが…本当に…手の大きさを比べるシーン、本当に良かった
・赤い手袋をつけてとことこ歩く萌音ちゃんがおぼこく感じて愛らしい。ぬいぐるみさんみたいだ
・松村さんは体が大きすぎて自転車が小さく見えるのがおもしろかわいかった
・あ~~~…坂道を自転車ですいすい行けるお母さんと子供と、途中で降りて押していってしまう山添くんの対比、よかったな…
・この映画には生きているとぶつかるどうしようもできない壁がたくさん描かれていて、それでも助け合って思い合って生きていく人々が描かれている
・優しい世界であってほしい…
・終盤の、柔らかい風を感じる春のような陽光がとても好きだった
・エンディングがいい。ケイコのときも思ったけど、余韻を感じさせる日常をエンディングにするセンスが好きすぎる
いい映画だった…終わり際くらいにまた見に行きたいかも
#映画